ずーっと書こうと思ってずーっと書いてなかったこと。
メノナイトについて。
夫の父はメノナイトであることは以前にも書いたけど、メノナイトについてちょっと書いておこうと思って。
学生時代、インターンをしていたところに、メノナイトボランティアの若い男の人がいた。
その当時は、メノナイトが何なのかは知らず、ボランティアの人かとしか認識していなかった。
まさか、このメノナイトと親族になろうとはその時は、思いもよらず・・・。
メノナイトについては、ココで詳しく書いてあるけど、ちょっと面倒くさがりの私は全部は読んでいない。
メノナイトの私の簡単な理解は、「キリスト教の一派で、非暴力を唱えて質素な生活を基本に人のためになることをしている人たち。」
実際、メノナイトの親戚や知り合いは、ナースやドクター、ソーシャルワーカーが多い。
義父もソーシャルワーカーの仕事をしている。
ちなみに大きな声では言えないが、私も一応MSW。
キリスト教は生まれてから赤ちゃんの時にBaptism(洗礼)をうけるらしいんだけど、メノナイトは成人してから自分で、洗礼を受けるかどうかを決めるというのが大きな違いの一つ。
メノナイトの質素な生活とはどんなものか?というと、これも、メノナイトによってかなり差がある。
たぶん、多くの人に知られているアーミッシュ。
アーミッシュも元々は、メノナイトだったの。それが、段々と近代化されていく中で、電気などのテクノロジーを取り入れるかどうかで意見がわかれ、ジェイコブ・アマンが今までの生活方法を守っていくと言って離れ、アーミッシュとなった、と私は聞いた。
なので、今言うメノナイトとはテクノロジーを使うアーミッシュと考えると分かり易いかもしれないね。
アーミッシュのように、昔ながらの衣装を着て男の人は髭を生やし、でも電気や車、パソコンなども取り入れて村で協力し合って生活しているメノナイトもいるし、普通に都会に住んで、一般の人と一見変わりない生活をしているメノナイトもいる。
でも、みんな信じるものは同じで非暴力、平和を願い人に尽くして生きている。
義父はこの辺りでは比較的田舎の小さな家(手造り)で、ガーデニングをしながら暮らしている。
カンザスのニュートンに、メノナイトの大学があるので、そこにはメノナイトは多い。
夫のいとこもニュートンに住んでいる。
義父はネブラスカ出身で、メノナイトの多い小さな街に住んでいた。
ミネソタやサウスダコタなどにも住んだけど、今はシアトル郊外に腰を下ろしている。
我が夫はメノナイトか?っていうと、んー、たぶん違うかな。
成人しても洗礼を受ける選択をしなかったから。
でも、やっぱりメノナイトの影響をかなり受けていて(もちろん、メノナイトに育てられたのだから)やっぱり平和主義の大人しい人だと思う。
高校生のとき、天然アフロ頭を赤く染めてロナルドマクドナルドのような見た目でバーガーキングで働いていたこともある。
ちょっと、都会っ子みたいになりたい時期もあって自分を見失いそうになった時もあったみたいだけど、私と出会う少し前に本当の自分を見つけて道が見え始めたんだって。
そんなことを全部、正直に話してくれる夫が私は大好きだ。
知ったかぶりを絶対にしないで、自慢もしない。
小さいころはあまりお金もなく、かなり質素な生活をしていた。
クリスマスプレゼントも手作りのものだったり、パソコンなんかも家になかったから大学行き始めてちょっと覚えてきたんだよ、なんてことも、教えてくれる。
今の子では「恥ずかしい」なんて思うかもしれないけど、きっと人と違う質素な生活に「恥ずかしい」という概念がないのだろうと思う。素敵なことだ。
そんな夫が大好き。
あ、なんか夫のオノロケ話になってしまった。
でも、本当に素敵な人なのだ。
日本で特別宗教に関わって育ってない人は、今から宗教的な教えを言われるのは受け入れにくいと思う。
私は宗教は特に持っていないけど、自分の体験から「人生には全てに意味がある」ということを信じている。無駄に思えることも、無駄ではない。無駄だったと思った瞬間にそれが無駄でなくなる。後に、役に立つことだってあるんだから。
宗教については詳しくはわからないけど、仏教の教えにはちょっと共感できるところが多いかな。
夫は、宗教の教えについては全く押し付けはない。
自分自身、どこか疑問に思うところもあったと前に言っていた。
でも、私が精神的にまいっている時など「こういう考えもあるんだよ」とさりげなく言ってくれる。
宗教も文化も生活習慣も違っても、自分を押し付けないでお互いがお互いの違いを受け入れればうまく暮らしていけるのかなぁ。
夫に出会えて本当に良かった。私の人生で最高最良のできごとの一つだね。
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