(BGM用)
母が亡くなってもうすぐ二年。
亡くなる前、母は「風になっていくからね」といつも言っていた。
今の家に越してきたときに、家の中に風鈴を天井からぶら下げた。
もともとフックが天井に取り付けてあったのでそこに。
ちょうど裏庭にでるガラスドアの横。
母にもこの風鈴のことは話してあった。
でもこの2年、ドアを開けていて風が強い日でも一度もなったことはなかった。
風が直接当たらないところだから当然だけど。
ところが、昨日娘とビデオを見ていると、
「チリン・・・」
何の音?
「チリン、チリン、チリン・・・」
振り返ると、風鈴がなっている。
風に吹かれてなっている。
裏のドアを開け、日差しをよけるためカーテンが少ししまっている。
そのカーテンを伝ってなのか風に吹かれて、鳴り続けている。
「ばぁちゃん?」娘と顔を合わせる。
「ばあちゃんじゃない?」
ただの風なのかもしれないけど、なんだか嬉しい。
ついにばあちゃんがアメリカのうちへ来てくれた!?
風鈴はしばらく鳴り続けた。
「お母さん、鳴らしてみて。」
「・・・・・・・チリン・・・・・・。」
なんて、遊んだりした。
娘も「ばあちゃん、ばあちゃん!」
と喜んだ。
母が亡くなった後に娘に魂の話をした。
まだまだ小さかった娘だけど、その後も母の写真に話しかけたり、花をあげたり、出かけるとなれば「ばあちゃんも行く?」なんて話しかけている。
娘に霊感があるわけでも、母の姿が見えるわけでもないようだけど、母を身近に感じてくれているよう。
2年経とうとしている今、私には母が我が家に嬉しい出来事を運んできてくれたのかもしれないと思った。
その嬉しい出来事はまだわからないけど、母からの訪問土産なのかもしれない。
お母さん、また来てね!!
No comments:
Post a Comment