夫の母は息子である我夫を溺愛している。
とてもいい人なのだけど、一線を越えてしまうことがある。
どこの家でもあると思うけど、私も何度も傷ついて泣いて夫と喧嘩をしたことがある。
義母は一線を越えたことに気づいていない。どこに一線があるのかわかっていない。
もしかしたら、一線があることも知らないのかもしれない。
今回もまた今まで以上に私は傷ついた。
昨日は、一日泣き続けた。母の写真の前で母と話したいと泣いた。
母と話せば気持ちも落ち着くかもしれない。
母が亡くなってから、母のことをこんな風に求めたのは初めてだった。
今朝、午前2時前にトイレに起きた。
しばらく眠れなくかったけど、いつの間にか寝てしまった。
夢を見た。
友達と空港のようなところに来た。
ここは魂が旅立つ空港。
友達が「あ、あれご両親じゃない?」と右の方を指した。
見ると母と父が背を向けて座っている。
そばには母が旅に持っていくためのスーツケースがある。
母が私に気づいて笑顔で手を挙げた。
私がそばまで行くと、母はとてもラフな格好をしていた。
「そんなラフな格好でいいの?」
「いいだよ、これが楽だから」
と、言った。
母は私の前に来て両手を持って後ろ向きに歩き出した。
そこには両開き扉があり、そのまま扉が開き二人で入っていく。
入る直前、父が「ゆっくり歩いとる魂がおるでね。」
と教えてくれる。
入るとそこにはたくさんの遺体が床にあって、それぞれに布が被さっていた。
母は私の両手を引いたまま後ろ向きで歩き、自分の遺体のところまで連れてきてくれた。
母の遺体は、白いテーブルのような台に載っていてその台からは白いライトが上向きに照らされ、母の痩せた薄黒い体が白く照らされていた。
母は、いつもリビングで昼寝をしていたように横向きになり、右腕を頭の下で枕にして左の腕を左足の腿にのせて、膝を曲げていた。
目の前にいる母は、元気なころの肉付きのいい母で体全体に化粧がされ、キラキラしていた。
「お母さん苦しまずにいったの?」と涙ぐんだ。
半分意識が戻りかけていた。
「行っちゃうの?行かんきゃダメなの?」
母は何も言わず黙って私の両手を持ったまま笑っていた。
意識が戻った。
夢?
母はまだいるかもしれない。そう思って目を開けた。
白い影でも見えないものかと頭を上げたけど、そこはただただ暗かった。
時間は確認しなかったけれど、たぶん、3時から5時の間だったと思う。
母が亡くなったのは午前4時ごろ。
泣きじゃくっていた私を見かねて会いに来てくれたのかもしれない。
夢というのは、起きた直後は覚えていてもすぐ忘れてしまう。
話を覚えていても情景などは段々あやふやになってしまう。
でも、この夢はある程度クリアに覚えている。
私には霊感はない。
夢なのかもしれない。でも、こんな風に夢に出てきてくれて本当に嬉しかった。
お母さん、ありがとう。
泣いても、泣いても、夫がいるから大丈夫。頑張るからね。
また会いに来てね。会いに来てくれて本当にありがとう。
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