Tuesday, January 27, 2015

~A little bit of kindness~ 其の五

12月も終わりに近づき、あと1週間ほどで学校も冬休みになるというころ、Eちゃんのお父さんはクリスマスショッピングに大忙しで、ほとんど毎日学校帰りにEちゃんはうちに来ていた。
その度に、娘は嫌なことを言われては傷ついていた。
早く帰ってきた夫も何度かその光景を見ている。

「ねぇ、バービーで遊ばない?」

娘がEちゃんに聞く。

「ほかの子たちが、プリンセスや人形で遊びたいのは知ってるけど、私は違うんだから無理やりさせないでよ!!」

はぁぁぁぁ!?(私)

今、娘はバービーで遊ばない?と聞いただけ。
誰が無理やりやらそうとした?

こう言われた娘は、

「知らなかったから、ごめんね。」

と謝った。

Eちゃんが遊びに来始めたころ、Eちゃんはお父さんの言う通り「いい子」を装っていた。
遊びに来ているのに、娘のドリルでお勉強をすることが多く、バービー人形でも娘と遊んでいた。

慣れて来てからの遊びと言えば、Eちゃんが提案する動物の親子になったり、恐竜になったり、動物をハンティングしたり、そんな遊びばかりだ。

Eちゃんは自分の気に食わないことがあると全て娘が悪いという言い方をして自分を必ず正当化しようとした。その度に私たちは、一言、二言、助言した。

娘は、毎回Eちゃんに何か言われるたびに、黙ってシュンとしてしまう。何か言おうとするとしゃべらせてくれないほど言われたり、とにかく言い負かされてしまうのでもう言い返さないことを学んでしまったようだ。

そして冬休みに入り、娘のあの質問が何度も何度も繰り返されたのだ。これは、どうにかしないとね。と夫と話し合い、あと一回プレイデートをして様子を見てダメなら向こうの親に話をしてしばらくプレイデートをしない様にしようと提案するつもりだった。

学校が再会して2日目、Eちゃんのお父さんに二人を預かることの再確認をされた。
これはチャンスだと思い、Eちゃんのお父さんに私が見た事実だけを話した。
すると、Eちゃんのお父さんはEちゃんの問題行動を知っていて私が正直に話をしたことに感謝してくれた。
その日の学校帰りプレイデートをし、娘のいつもと違う態度に、これは無理だね、と夫と相談してEちゃんとは距離をおくことを決めたのだった。

ーつづくー

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