中でも野球が一番好きなんだと思う。
もちろん、地元のチームを愛するファンだ。
そう、愛するファンなのだ。（マリナース、シーホークス、今はなきスーパーソニックスなど）
全身チームユニフォームを着てスポーツバーで大声で応援する、というタイプでない。
私が彼を「愛するファン」だと言うのは、マリナースが負け続けているときこそ観客動員数を増やすために試合観戦に行くのだと知って、「こいつぁーホンモンだぁ」と思ったから。
他にも、黙って験を担いでいたり、ネットで噂の集まるサイトでいろいろ情報を得たり、特に野球に関してはトレードから選手の経歴、成績など、とにかくよく知っている。
マリナースの専属アナウンサーDave Niehausが亡くなった時は夫と一緒に球場で行われた追悼式へも行った。そこで、密かに涙を流していたのを私は知っている。
数年前にスーパーソニックス（シアトルのバスケットボールチーム）が売られてオクラホマへ行ってしまって以来、今も一人でスターバックスを完全ボイコットしている。
スターバックスがソニックスを売ったオーナーだったのだ。
今年2月にシアトルが新たにMBAバスケットボールチームを募集する発表をした時は、出かけるときに日本の古着屋で700円で買ったスーパーソニックスの古いユニフォームを着て、一人でシアトルチーム誕生を賛同するアピールをしていた。（これが結構、人に話しかけられて効果あったのかもしれない）
今年初の試合観戦。
今日の試合と言えば、マリナースファンにとっては屈辱的なWhite SoxのピッチャーHumberの完全試合。
MLB史上21番目（意外に少なくてびっくり）の完全試合を4月の21日に成し遂げた、とスポーツサイトでは大騒ぎ。
が、この完全試合、本当は完全試合ではなかったのだ。
http://espn.go.com/video/clip?id=espn:7840469
↑これをみてみるとよくわかる。
バッターはバットを振りきっていない。振り逃げではなく、フォアボールなのだ。
球場では、9回裏でさすがのマリナースファンも完全試合を観られるとあってピッチャーを応援し始めた。
ストライクを取れば拍手喝采し、審判がボールと言えばブーイング。
根っからのマリナースっ子の夫は、ボールになれば拍手をし、観客とは逆にマリナースを応援する。
「完全試合観れるのとマリナース勝つのどっちがいい？」
と、聞いてみると
「完全試合を今まで球場でもテレビでも生でみたことないけど、この完全試合はマリナースにとってはいいことないからね」
と、歴史的な試合よりマリナースの一勝を選ぶ夫。さすが！
そして、最後の一球。
完全試合達成で球場は大興奮の中、夫はWhat??!! やってらんねぇゼィポーズをとって首を振る。
かなりUpsetしている様子。
家に帰って、ネットでリプレイを探すが、テレビではスローでリプレイをしなかったようでBreaking Newsとして、Humberの完全試合だけを称えている。
でも、やっぱり中にはあれは完全試合ではなかったというブロガーもいて、ちょっと落ち着く。
昨年、完全試合間近、最終回に一塁の審判が完全にアウトだったのをセーフとしてしまい、記録にならなかったという試合があったらしいのだけど、審判も最後、冷静でいるのは難しいんだろうね。
ピッチャーも、あんな間違いで完全試合と言われて嬉しいんだろうか。
心から喜べないような気もするけど。
帰宅して友人と電話で試合について話し、ご飯を食べ早々と寝てしまった夫。
お疲れ様。ゆっくり休んでね。
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